カーポートを設置したい!プロが教える選び方とは?

カーポートを設置|新築エクステリア施工事例

愛車の美しい状態をできるだけ長く保ちたいなら、カーポートの設置がおすすめです。
カーポートがあれば大切な愛車が雨晒しになりません。コーティングが長持ちするため汚れが付きにくくなり、洗車の回数を減らすこともできますよ。

また、直射日光を遮ることで、塗装の色あせを防ぐ効果も期待できます。肌の日焼けを気にする女性は、外出の際にしっかりと日焼け止めを塗りますよね。車も同様です。日ごろ野晒しにされている車とカーポートに置かれた車では、塗装の劣化速度は異なり、月日が経つほどにその差は大きくなってきます。カーポートは、愛車を美しく保つために欠かせないアイテムといえるでしょう。

とはいえ、カーポートの導入費用は決して安いとは言えないことも事実です。シンプルで安い製品でも10万円程度、高額な製品では100万円以上になることも珍しくありません。
しかし、「とりあえず安いものを」と値段だけで判断してしまうのは要注意。機能面で不便を感じ、短期間で設置し直すことにもなりかねないからです。その場合、撤去費用や処分費用が掛かるため、結局余計な出費がかさんでしまうことも。カーポートを設置するなら、設置場所や目的に応じてサイズや形状をよく吟味する必要があります。

そこで今回は、プロによる「カーポートの選び方」のポイントを3つご紹介します。

カーポートの選び方その1:柱の位置

まず、カーポートの柱の位置に注意しましょう。
これまでなかった場所に柱が建てられるため、慣れるまでは駐車の際に車を接触させてしまう可能性があります。特に運転が得意ではない人の場合「設置後直後にぶつけてしまった…!」というケースも少なくありません。

車との接触の可能性をより低くするためには、後方の2本の柱で本体を支えるタイプのカーポートがおすすめです。前方に柱がないため、設置前とほぼ同じ感覚で駐車することができるでしょう。
この際必ず注意したいポイントが、柱を設置する場所に障害物がないかどうかです。
地中に水道管やガス管が通っていれば、柱を建てることができません。カーポートの設置場所を検討する際、まずは敷地内の配管を確認する必要があります。配管の位置が不明な場合は、水道事業者やガス会社に問合わせてみましょう。

カーポートの選び方その2:隣家への影響

つぎに注意したいポイントが、隣家への配慮です。
カーポートの屋根は、雨や雪がたまらないように必ず傾斜が付けられています。そのため位置関係や距離によっては、雨や雪が隣家の敷地内に落ちてしまうことも。
カーポートが近隣トラブルの原因にならないよう、設置場所をよく検討しましょう。

カーポートの選び方その3:勾配と屋根の高さの兼ね合い

3つめのポイントは、地面の傾斜とカーポートの高さの兼ね合いです。
コンクリートの駐車場は一見平坦に見えても、地面に水溜りができないよう必ず水勾配が付けられています。水勾配とは、水をスムーズに流すために確保された傾きのこと。また、地形によっては敷地自体にもともと傾斜が付いているケースもあります。そして地面の勾配とカーポートの屋根の高さには、無視できない関係があるのです。

どんな場所でもカーポートの柱は垂直に建てられます。
そのため地面の勾配によっては屋根までの高さが一定ではなくなることがあり、傾斜が大きいほどその差は大きくなります。例えば奥に行くほど地面が高くなるカーポートの場合、手前側では問題ないように見えても奥側の天井が低くなってしまい、車全体が収められないこともあり得るのです。

「せっかくカーポートを設置したのに愛車がちゃんと停められない…」
こんな事態を避けるためには、地面の勾配も考慮した設置計画が大切です。将来的に大型車に乗り換える予定がある場合は、余裕を持った高さで設置しましょう。

まとめ

カーポートは大切な愛車を紫外線や風雨から守ります。
そして下記の3つがカーポート選びのポイントです。

・柱に車が接触しにくいようにする
・隣家の敷地に雪や雨が落ちないよう考慮する
・設置場所の勾配と屋根の高さの兼ね合い

愛車を風雨や紫外線から守って、快適なカーライフを送りましょう。